破産管財人の権限等の条文と、裁判所が付した判示事項から整理しています。
破産手続開始後、破産財団に属する財産の管理・処分権は破産管財人に専属します。もっとも、不動産の任意売却や営業譲渡、借財など重要な行為については、原則として裁判所の許可を要します。本ページでは、破産管財人の権限の範囲と許可の要否、財産管理・郵便物等の取扱い、調査権限、注意義務や報酬、任務終了時の手続などを条文に沿って整理しています。
| 行為の種類 | 許可の要否 | 備考 |
|---|---|---|
| 財産の管理・処分全般 | 不要(管財人に専属) | ― |
| 不動産・船舶の任意売却 | 許可必要 | ― |
| 知的財産権等の任意売却 | 許可必要 | ― |
| 営業・事業の譲渡 | 許可必要 | 労働組合等の意見聴取 |
| 商品の一括売却・借財 | 許可必要 | ― |
| 相続放棄等の承認 | 許可必要 | ― |
| 動産売却~別除権受戻し | 原則許可必要 | 少額等は不要な場合あり |
| その他裁判所指定行為 | 許可必要 | ― |
破産管財人の権限等について、条文は何を定めているか。
論点の見出しと結論は、裁判所が付した判示事項・裁判要旨をそのまま転記しています。文中の〈 〉内は条文の見出しを当サイトが補ったものです。
1 弁護士法25条1号に違反する訴訟行為及び同号に違反して訴訟代理人となった弁護士から委任を受けた訴訟復代理人の訴訟行為につき,相手方である当事者が上記各訴訟行為を排除する旨の裁判を求める申立権の有無
2 弁護士法25条1号に違反することを理由として訴訟行為を排除する旨の決定に対し,自らの訴訟代理人又は訴訟復代理人の訴訟行為を排除するものとされた当事者が即時抗告をすることの許否
3 弁護士法25条1号に違反することを理由として訴訟行為を排除する旨の決定に対し,当該決定において訴訟行為を排除するものとされた訴訟代理人又は訴訟復代理人が自らを抗告人とする即時抗告をすることの許否
4 破産管財人を原告とする訴訟において,破産者の依頼を承諾したことのある弁護士が被告の訴訟代理人として訴訟行為を行うことが,弁護士法25条1号に違反するとされた事例
公序良俗に反する無効な出資と配当に関する契約により給付を受けた金銭の返還につき,当該給付が不法原因給付に当たることを理由として拒むことは信義則上許されないとされた事例
1 破産手続開始の決定を受けた株式会社を被告人とする刑事事件が係属している場合における破産手続の終了と刑訴法339条1項4号にいう「被告人たる法人が存続しなくなつたとき」
2 破産手続開始当時の会社を代表する権限を有する取締役と当該会社を被告人とする刑事事件に係る訴訟手続についての代表権の有無
3 破産手続開始の決定を受けた株式会社を被告人とする刑事事件が係属している場合における破産手続の終了と当該刑事事件に係る訴訟手続についての取締役の代表権の消長
4 汚水を下水道に放流する行為が下水道法(令和3年法律第31号による改正前のもの)の罰則の対象となり得ることと廃棄物の処理及び清掃に関する法律(令和4年法律第68号による改正前のもの)16条〈法人の破産手続開始の原因〉違反の罪の成否
破産管財人が別除権の目的である不動産の受戻しについて上記別除権を有する者との間で交渉し又は上記不動産につき権利の放棄をする前後に上記の者に対してその旨を通知するに際し、上記の者に対して破産者を債務者とする上記別除権に係る担保権の被担保債権についての債務の承認をしたときに、その承認は上記被担保債権の消滅時効を中断する効力を有するか
破産者がした債務の弁済が否認され給付したものが破産財団に復帰した場合と連帯保証債務
支払停止後破産申立前になされた仮登記に基づいて破産管財人に対する本登録請求が認められた事例
一 大口債権者に対する代物弁済等に破産債権者を害する意思が認められないとされた事例。
二 破産法第八四条〈破産管財人の職務の執行の確保〉の適用と当事者の主張の要否。
一 否認権行使の相手方が否認された行為のあつたのちに総破産債権が不存在となつたことを主張して否認権行使の効果を否定することの可否
二 総破産債権につき詐害行行為取消権の消滅時効が完成した場合と破産法七二条一号所定の否認権の消長
問屋の破産と取戻権
財産分与金の支払を目的とする債権と取戻権
1 弁護士である破産管財人は,自らの報酬の支払について,所得税法204条1項2号所定の源泉徴収義務を負うか
2 弁護士である破産管財人の報酬に係る源泉所得税の債権は,旧破産法(平成16年法律第75号による廃止前のもの)47条2号ただし書にいう「破産財団ニ関シテ生シタル」請求権に当たるか
3 破産管財人は,破産債権である所得税法199条所定の退職手当等の債権に対する配当について,同条所定の源泉徴収義務を負うか
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条文は e-Gov法令検索、判例は裁判所ウェブサイトから取得しています。