地方税法 / テーマ別まとめ

地方消費税/通則

通則の条文と、裁判所が付した判示事項から整理しています。

原文解釈このページは論点を軸に条文と判例を横断して整理したものです。論点の名称と構成は当サイトの整理であり、条文上の区分ではありません。リード文・要点・比較表も当サイトによる解釈です。条文原文と判例の判示事項・裁判要旨は転記です。

地方消費税の基本的な仕組みを定める通則規定をまとめています。事業者が行う課税資産の譲渡等・特定課税仕入れには譲渡割、保税地域からの引取り貨物には貨物割が課され、税率は78分の22です。納税義務者の範囲や課税庁の決め方、質問検査権と罰則についても定めています。

通則
区分課税対象納税義務者課税庁
譲渡割事業者の資産譲渡等・特定仕入れ事業者(免税事業者除く)事業者の所在地の道府県
貨物割保税地域からの引取り貨物貨物を引き取る者保税地域所在の道府県
  • 地方消費税には通常の課税免除規定(第6条・第7条)を適用しない
  • 課税標準額の端数計算は特例により消費税額をそのまま用いる
  • 税率は78分の22
  • 人格のない社団等は法人とみなして規定を適用する
  • 信託の受益者は信託財産の資産・取引を有するものとみなす(集団投資信託等を除く)
  • 検査拒否・虚偽答弁等は1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金、法人にも罰金刑が科される
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通則

通則について、条文は何を定めているか。

第72_77条地方消費税に関する用語の意義事業者・譲渡割・貨物割の意味を定義する1項・3号判例なし
  • 事業者は事業を行う個人事業者と法人を指す
  • 譲渡割は消費税法45条1項4号の消費税額を課税標準とする地方消費税
  • 貨物割は輸入貨物にかかる消費税額等を課税標準とする地方消費税
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第72_78条地方消費税の納税義務者等誰が納税し、どの道府県が課税するかを決める8項・7号判例なし
  • 事業者の課税資産の譲渡等・特定課税仕入れに譲渡割を課す
  • 課税貨物の引取り者に、保税地域所在の道府県が貨物割を課す
  • 個人は住所地、法人は本店所在地等の道府県が課税庁になる
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第72_79条課税資産の譲渡等又は特定課税仕入れを行う者が名義人である場合における譲渡割の納税義務者名義人ではなく実際に対価を得た者が納税義務者2項判例なし
  • 名義上の譲渡人ではなく対価を実際に得た者に譲渡割を課す
  • 名義上の仕入者ではなく対価を実際に支払う者を特定課税仕入れの主体とする
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第72_80条譲渡割と信託財産信託の受益者を資産・取引の主体とみなす3項判例なし
  • 受益者は信託財産の資産を有し、その譲渡等を行ったものとみなす
  • 集団投資信託・法人課税信託・退職年金等信託等は対象外
  • 変更権限を持ち給付を受ける者も受益者とみなす場合がある
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第72_80条譲渡割と信託財産信託の受益者を資産・取引の主体とみなす3項判例なし
  • 受益者は信託財産の資産を有し、その譲渡等を行ったものとみなす
  • 集団投資信託・法人課税信託・退職年金等信託等は対象外
  • 変更権限を持ち給付を受ける者も受益者とみなす場合がある
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第72_80条譲渡割と信託財産信託の受益者を資産・取引の主体とみなす3項判例なし
  • 受益者は信託財産の資産を有し、その譲渡等を行ったものとみなす
  • 集団投資信託・法人課税信託・退職年金等信託等は対象外
  • 変更権限を持ち給付を受ける者も受益者とみなす場合がある
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第72_81条地方消費税の課税免除の特例消費税の課税免除規定は地方消費税に適用しない1項判例なし
  • 第6条〈公益等に因る課税免除及び不均一課税〉・第7条〈受益に因る不均一課税及び一部課税〉(課税免除)の規定は地方消費税には適用されない
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第72_82条地方消費税の課税標準額の端数計算の特例課税標準額は消費税額をそのまま用いる1項判例なし
  • 通常の端数計算特例(第20条の4〈他の地方団体への徴収の嘱託〉の2第1項)を使わず消費税額を課税標準額とする
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第72_83条地方消費税の税率地方消費税の税率は78分の221項判例なし
  • 地方消費税の税率は78分の22
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第72_84条徴税吏員の譲渡割に関する調査に係る質問検査権徴税吏員が譲渡割調査で質問・検査できる5項・2号判例なし
  • 納税義務者等に質問し帳簿書類等を検査・提示提出要求できる
  • 分割法人・分割承継法人も調査対象になり得る
  • 質問検査権は犯罪捜査のためのものと解釈してはならない
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第72_85条譲渡割に係る検査拒否等に関する罪検査拒否・虚偽答弁等には罰則がある3項・3号判例なし
  • 違反者は1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金
  • 法人の代表者等が違反すれば法人にも罰金刑が科される(両罰規定)
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原

条文原文

原文ママ

e-Gov法令検索から取得した原文を、号・イロハまで省略せずに掲載しています。

地方税法 第72_77条(地方消費税に関する用語の意義) 詳細ページ
(地方消費税に関する用語の意義)
第七十二条の七十七地方消費税について、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一事業者個人事業者(事業を行う個人をいう。次条第二項において同じ。)及び法人をいう。
二譲渡割消費税法第四十五条第一項第四号に掲げる消費税額を課税標準として課する地方消費税をいう。
三貨物割消費税法第四十七条第一項第二号に掲げる課税標準額に対する消費税額又は同法第五十条第二項の規定により徴収すべき消費税額(消費税に係る延滞税の額を含まないものとする。)を課税標準として課する地方消費税をいう。
地方税法 第72_78条(地方消費税の納税義務者等) 詳細ページ
(地方消費税の納税義務者等)
第七十二条の七十八地方消費税は、事業者の行つた課税資産の譲渡等(消費税法第二条第一項第九号に規定する課税資産の譲渡等のうち、特定資産の譲渡等(同項第八号の二に規定する特定資産の譲渡等をいう。第七十二条の八十四第一項第二号及び第二項において同じ。)並びに同法その他の法律又は条約の規定により消費税を課さないこととされるもの及び免除されるもの以外のものをいう。以下この節において同じ。)及び特定課税仕入れ(消費税法第五条第一項に規定する特定課税仕入れのうち、同法その他の法律又は条約の規定により消費税を課さないこととされるもの及び免除されるもの以外のものをいう。以下この節において同じ。)については、当該事業者(消費税法第九条第一項本文の規定により消費税を納める義務が免除される事業者(同法第十五条第一項に規定する法人課税信託等の受託者にあつては、同条第三項に規定する受託事業者及び同条第四項に規定する固有事業者に係る消費税を納める義務が全て免除される事業者に限る。)を除く。)に対し、次項に規定する道府県が譲渡割により、同法第二条第一項第十一号に規定する課税貨物(輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律(昭和三十年法律第三十七号)その他の法律又は条約の規定により消費税を課さないこととされるもの及び免除されるものを除く。)については、当該課税貨物を消費税法第二条第一項第二号に規定する保税地域から引き取る者に対し、当該保税地域所在の道府県が貨物割により課する。
2譲渡割を課する道府県は、次の各号に掲げる事業者の区分に応じ、当該各号に定める場所の所在する道府県とする。
一国内(この法律の施行地をいう。以下この項及び第七十二条の八十の三において同じ。)に住所を有する個人事業者その住所地
二国内に住所を有せず、居所を有する個人事業者その居所地
三国内に住所及び居所を有しない個人事業者で、国内にその行う事業に係る事務所、事業所その他これらに準ずるもの(以下この号及び第六号において「事務所等」という。)を有する個人事業者その事務所等の所在地(その事務所等が二以上ある場合には、主たるものの所在地)
四前三号に掲げる個人事業者以外の個人事業者政令で定める場所
五国内に本店又は主たる事務所を有する法人(次号において「内国法人」という。)その本店又は主たる事務所の所在地
六内国法人以外の法人で国内に事務所等を有する法人その事務所等の所在地(その事務所等が二以上ある場合には、主たるものの所在地)
七前二号に掲げる法人以外の法人政令で定める場所
3前項各号(第四号及び第七号を除く。)に定める場所は、それぞれ同項の譲渡割の課税標準である消費税額の算定に係る課税期間(消費税法第十九条に規定する課税期間をいう。以下この節において同じ。)の開始の日現在における場所による。
4法人でない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるもの(以下地方消費税について「人格のない社団等」という。)は、法人とみなして、この節(第七十二条の八十九の二を除く。)の規定を適用する。
5消費税法第六十条第一項の規定により一の法人が行う事業とみなされる国若しくは地方公共団体が一般会計に係る業務として行う事業又は国若しくは地方公共団体が特別会計を設けて行う事業は、当該一般会計又は特別会計ごとに一の法人が行う事業とみなして、この節の規定を適用する。
6輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律第八条第一項の規定に基づき税関長が消費税を徴収する場合その他消費税に関する法律の規定で政令で定めるものに基づき税務署長又は税関長が消費税を徴収する場合には、当該税務署長の所属する税務署又は当該税関長の所属する税関所在の道府県が、当該消費税を納付すべき者に対し、当該徴収すべき消費税額を課税標準として、地方消費税を課するものとし、税務署長が消費税を徴収する場合に課すべき地方消費税にあつては譲渡割に、税関長が消費税を徴収する場合に課すべき地方消費税にあつては貨物割に含まれるものとして、この節(第一項から第三項まで及びこの項を除く。)の規定を適用する。この場合において、譲渡割に含まれるものとされる地方消費税の徴収については、普通徴収の方法によるものとする。
7輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律第五条第一項の規定に基づき外国貨物の保税地域からの引取りとみなす場合その他消費税に関する法律の規定で政令で定めるものに基づき外国貨物の保税地域からの引取りとみなして消費税法の規定を適用する場合には、当該外国貨物の引取りを第一項に規定する課税貨物の引取りとみなして、この節の規定を適用する。この場合において、同項中「当該保税地域所在の道府県」とあるのは、「輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律第五条第一項の規定その他第七項に規定する政令で定める法律の規定に基づいて適用される消費税法の規定により課される消費税に係る税関長の所属する税関所在の道府県」とする。
8前二項の規定によるこの節の規定の適用に関し必要な技術的読替えその他必要な事項は、政令で定める。
地方税法 第72_79条(課税資産の譲渡等又は特定課税仕入れを行う者が名義人である場合における譲渡割の納税義務者) 詳細ページ
(課税資産の譲渡等又は特定課税仕入れを行う者が名義人である場合における譲渡割の納税義務者)
第七十二条の七十九法律上課税資産の譲渡等を行つたとみられる者が単なる名義人であつて、その課税資産の譲渡等に係る対価を享受せず、その者以外の者がその課税資産の譲渡等に係る対価を享受する場合には、当該課税資産の譲渡等は、当該対価を享受する者が行つたものとして、この節の規定を適用する。
2法律上特定課税仕入れを行つたとみられる者が単なる名義人であつて、その特定課税仕入れに係る対価の支払をせず、その者以外の者がその特定課税仕入れに係る対価を支払うべき者である場合には、当該特定課税仕入れは、当該対価を支払うべき者が行つたものとして、この節の規定を適用する。
地方税法 第72_80条(譲渡割と信託財産) 詳細ページ
(譲渡割と信託財産)
第七十二条の八十信託の受益者(受益者としての権利を現に有するものに限る。)は当該信託の信託財産に属する資産を有するものとみなし、かつ、当該信託財産に属する資産に係る課税資産の譲渡等及び特定課税仕入れは当該受益者の課税資産の譲渡等及び特定課税仕入れとみなして、この節の規定を適用する。ただし、集団投資信託(法人税法第二条第二十九号に規定する集団投資信託をいう。)、法人課税信託(同条第二十九号の二に規定する法人課税信託をいう。次条第一項において同じ。)、退職年金等信託(同法第十二条第四項第一号に規定する退職年金等信託をいう。)、公益信託(同項第二号に規定する公益信託をいう。次条第一項において同じ。)又は加入者保護信託(同号に規定する加入者保護信託をいう。)の信託財産に属する資産並びに当該信託財産に属する資産に係る課税資産の譲渡等及び特定課税仕入れについては、この限りでない。
2信託の変更をする権限(軽微な変更をする権限として政令で定めるものを除く。)を現に有し、かつ、当該信託の信託財産の給付を受けることとされている者(受益者を除く。)は、前項に規定する受益者とみなして、同項の規定を適用する。
3受益者が二以上ある場合における第一項の規定の適用、前項に規定する信託財産の給付を受けることとされている者に該当するかどうかの判定その他前二項の規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
地方税法 第72_81条(地方消費税の課税免除の特例) 詳細ページ
(地方消費税の課税免除の特例)
第七十二条の八十一第六条及び第七条の規定は、地方消費税については適用しない。
地方税法 第72_82条(地方消費税の課税標準額の端数計算の特例) 詳細ページ
(地方消費税の課税標準額の端数計算の特例)
第七十二条の八十二地方消費税については、第二十条の四の二第一項の規定にかかわらず、消費税額を課税標準額とする。
地方税法 第72_83条(地方消費税の税率) 詳細ページ
(地方消費税の税率)
第七十二条の八十三地方消費税の税率は、七十八分の二十二とする。
地方税法 第72_84条(徴税吏員の譲渡割に関する調査に係る質問検査権) 詳細ページ
(徴税吏員の譲渡割に関する調査に係る質問検査権)
第七十二条の八十四道府県の徴税吏員は、譲渡割の賦課徴収に関する調査のために必要がある場合においては、次に掲げる者に質問し、又はその者の事業に関する帳簿書類(その作成又は保存に代えて電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。)の作成又は保存がされている場合における当該電磁的記録を含む。次条第一項第一号及び第二号において同じ。)その他の物件を検査し、若しくは当該物件(その写しを含む。)の提示若しくは提出を求めることができる。
一納税義務者、納税義務があると認められる者又は第七十二条の八十八第二項の規定による申告書を提出した者
二前号に掲げる者に金銭の支払、課税資産の譲渡等若しくは特定資産の譲渡等をする義務があると認められる者又は同号に掲げる者から金銭の支払、課税資産の譲渡等若しくは特定資産の譲渡等を受ける権利があると認められる者
2分割があつた場合の前項の規定の適用については、分割法人(分割をした法人をいう。以下この項において同じ。)は前項第二号に規定する課税資産の譲渡等又は特定資産の譲渡等をする義務があると認められる者とみなし、分割承継法人(分割により分割法人の事業を承継した法人をいう。)は同号に規定する課税資産の譲渡等又は特定資産の譲渡等を受ける権利があると認められる者とみなす。
3第一項の場合においては、当該徴税吏員は、その身分を証明する証票を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
4道府県の徴税吏員は、政令で定めるところにより、第一項の規定により提出を受けた物件を留め置くことができる。
5第一項又は前項の規定による道府県の徴税吏員の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。
地方税法 第72_85条(譲渡割に係る検査拒否等に関する罪) 詳細ページ
(譲渡割に係る検査拒否等に関する罪)
第七十二条の八十五次の各号のいずれかに該当する場合には、その違反行為をした者は、一年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。
一前条の規定による帳簿書類その他の物件の検査を拒み、妨げ、又は忌避したとき。
二前条第一項の規定による物件の提示又は提出の要求に対し、正当な理由がなくこれに応ぜず、又は偽りの記載若しくは記録をした帳簿書類その他の物件(その写しを含む。)を提示し、若しくは提出したとき。
三前条の規定による徴税吏員の質問に対し答弁をしないとき、又は虚偽の答弁をしたとき。
2法人の代表者(人格のない社団等の管理人を含む。第七十二条の九十一第二項、第七十二条の九十二第二項、第七十二条の九十五第六項、第七十二条の百二第二項及び第七十二条の百九第三項において同じ。)又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務又は財産に関して前項の違反行為をした場合には、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対し、同項の罰金刑を科する。
3人格のない社団等について前項の規定の適用がある場合には、その代表者又は管理人がその訴訟行為につき当該人格のない社団等を代表するほか、法人を被告人又は被疑者とする場合の刑事訴訟に関する法律の規定を準用する。
出

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