法人税法 / テーマ別まとめ

損金の額の計算/租税公課等

租税公課等の条文と、裁判所が付した判示事項から整理しています。

原文解釈このページは論点を軸に条文と判例を横断して整理したものです。論点の名称と構成は当サイトの整理であり、条文上の区分ではありません。リード文・要点・比較表も当サイトによる解釈です。条文原文と判例の判示事項・裁判要旨は転記です。

このページは、法人税・住民税・外国税額控除など「税金に関する税金」が損金になるかどうかを整理したものです。本税・附帯税・第二次納税義務による納付・外国源泉税など、項目ごとに損金算入の可否が条文で個別に定められています。

租税公課等
項目損金算入の可否根拠条文
法人税・地方法人税(本税)不算入38条1項
延滞税・加算税(法人税等)不算入の対象外38条1項
退職年金等積立金の法人税不算入の対象外38条1項1号
確定申告期限延長の利子税不算入の対象外38条1項3号
贈与税・相続税不算入38条2項1号
道府県民税・市町村民税不算入38条2項2号
通算税効果額の支払額不算入38条3項
第二次納税義務の納付額不算入39条1項
外国子会社配当の外国源泉税等不算入39条の2
控除を受けた所得税額不算入40条
控除対象外国法人税額不算入41条
分配時調整外国税相当額不算入41条の2
  • 38条1項でいう法人税・地方法人税には延滞税・過少申告加算税・無申告加算税・重加算税は含まれない
  • 退職年金等積立金に対する法人税や確定申告書提出期限延長に係る利子税は38条1項の不算入対象から除かれる
  • 39条の第二次納税義務による損失には、その納付に係る求償権について生じた損失も含まれる
  • 39条2項は清算人等の第二次納税義務に関する規定で、みなし配当として益金不算入とされた金額を超える部分は対象外
  • 41条2項は通算法人が納付する控除対象外国法人税額についての特則
  • 相続税法上の贈与税・相続税は、受益者等が存しない信託等・人格のない社団等・特定の一般社団法人等への課税に関するもの
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租税公課等

租税公課等について、条文は何を定めているか。

第38条法人税額等の損金不算入法人税・住民税等は損金にならない3項・8号判例なし
  • 法人税・地方法人税の本税(延滞税・加算税等を除く)は損金不算入
  • 道府県民税・市町村民税、贈与税・相続税も損金不算入
  • グループ通算の通算税効果額を他の法人に支払う金額も損金不算入
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第39条第二次納税義務に係る納付税額の損金不算入等第二次納税義務で払った税は損金にならない2項・6号判例なし
  • 国税徴収法・地方税法の第二次納税義務による納付額は損金不算入
  • その納付に係る求償権について生じた損失も同様に扱う
  • 清算人等の第二次納税義務は、みなし配当の益金不算入額を超える部分を除き不算入
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第39_2条外国子会社から受ける配当等に係る外国源泉税等の損金不算入外国子会社配当の益金不算入とセットの外国源泉税は損金にならない1項判例なし
  • 外国子会社配当等の益金不算入の適用を受ける配当に係る外国源泉税等は損金不算入
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第40条法人税額から控除する所得税額の損金不算入税額控除を受けた所得税は損金にならない1項判例なし
  • 所得税額控除や還付の適用を受けた金額に相当する金額は損金不算入
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第41条法人税額から控除する外国税額の損金不算入税額控除を受けた外国法人税は損金にならない2項判例なし
  • 外国税額控除や還付の適用を受けた控除対象外国法人税の額は損金不算入
  • 通算法人が納付する控除対象外国法人税の額にも同様の規定がある
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第41_2条分配時調整外国税相当額の損金不算入分配時調整外国税相当額も損金にならない1項判例なし
  • 集団投資信託の収益分配に係る分配時調整外国税相当額の控除を受けた金額は損金不算入
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原

条文原文

原文ママ

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法人税法 第38条(法人税額等の損金不算入) 詳細ページ
(法人税額等の損金不算入)
第三十八条内国法人が納付する法人税(延滞税、過少申告加算税、無申告加算税及び重加算税を除く。以下この項において同じ。)の額及び地方法人税(延滞税、過少申告加算税、無申告加算税及び重加算税を除く。以下この項において同じ。)の額は、第一号から第三号までに掲げる法人税の額及び第四号から第六号までに掲げる地方法人税の額を除き、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
一退職年金等積立金に対する法人税
二国税通則法第三十五条第二項(申告納税方式による国税等の納付)の規定により納付すべき金額のうち同法第十九条第四項第二号ハ(修正申告)又は第二十八条第二項第三号ハ(更正又は決定の手続)に掲げる金額に相当する法人税
三第七十五条第七項(確定申告書の提出期限の延長)(第七十五条の二第八項又は第十項(確定申告書の提出期限の延長の特例)において準用する場合を含む。)の規定による利子税
四第一号に掲げる法人税に係る地方法人税
五国税通則法第三十五条第二項の規定により納付すべき金額のうち同法第十九条第四項第二号ハ又は第二十八条第二項第三号ハに掲げる金額に相当する地方法人税
六地方法人税法第十九条第四項(確定申告)において準用する第七十五条第七項(第七十五条の二第八項又は第十項において準用する場合を含む。)の規定による利子税
2内国法人が納付する次に掲げるものの額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
一相続税法(昭和二十五年法律第七十三号)第九条の四(受益者等が存しない信託等の特例)、第六十六条(人格のない社団又は財団等に対する課税)又は第六十六条の二(特定の一般社団法人等に対する課税)の規定による贈与税及び相続税
二地方税法の規定による道府県民税及び市町村民税(都民税を含むものとし、退職年金等積立金に対する法人税に係るものを除く。)
3内国法人が他の内国法人に当該内国法人の通算税効果額(第二十六条第四項(還付金等の益金不算入)に規定する通算税効果額をいう。)を支払う場合には、その支払う金額は、当該内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
法人税法 第39条(第二次納税義務に係る納付税額の損金不算入等) 詳細ページ
(第二次納税義務に係る納付税額の損金不算入等)
第三十九条内国法人が次に掲げる国税又は地方税を納付し、又は納入したことにより生じた損失の額(その納付又は納入に係る求償権につき生じた損失の額を含む。次項において同じ。)は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
一国税徴収法(昭和三十四年法律第百四十七号)第三十三条、第三十五条から第四十条まで又は第四十一条第一項(合名会社等の社員の第二次納税義務等)の規定により納付すべき国税(その滞納処分費を含む。第三号及び次項において同じ。)
二地方税法第十一条の二、第十一条の四から第十一条の九まで又は第十二条の二第二項(合名会社等の社員の第二次納税義務等)の規定により納付し、又は納入すべき地方税
三前二号に掲げる国税又は地方税に準ずるものとして政令で定める国税又は地方税
2第二十四条第一項第四号(配当等の額とみなす金額)(解散による残余財産の分配に係る部分に限る。)の規定により第二十三条第一項第一号又は第二号(受取配当等の益金不算入)に掲げる金額とみなされた金額で同項若しくは第二十三条の二第一項(外国子会社から受ける配当等の益金不算入)又は第六十二条の五第四項(現物分配による資産の譲渡)の規定により各事業年度の所得の金額の計算上益金の額に算入されなかつたものがある内国法人が、そのみなされた金額に係る残余財産の分配をした法人に関し、次に掲げる国税又は地方税を納付し、又は納入したことにより生じた損失の額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。ただし、当該国税又は地方税の額が当該益金の額に算入されなかつた金額を超える場合は、その損失の額のうちその超える部分の金額に相当する金額については、この限りでない。
一国税徴収法第三十四条(清算人等の第二次納税義務)の規定により納付すべき国税
二地方税法第十一条の三(清算人等の第二次納税義務)の規定により納付し、又は納入すべき地方税
三前二号に掲げる国税又は地方税に準ずるものとして政令で定める国税又は地方税
法人税法 第39_2条(外国子会社から受ける配当等に係る外国源泉税等の損金不算入) 詳細ページ
(外国子会社から受ける配当等に係る外国源泉税等の損金不算入)
第三十九条の二内国法人が第二十三条の二第一項(外国子会社から受ける配当等の益金不算入)に規定する外国子会社から受ける同項に規定する剰余金の配当等の額(以下この条において「剰余金の配当等の額」という。)につき同項の規定の適用を受ける場合(剰余金の配当等の額の計算の基礎とされる金額に対して外国法人税(第六十九条第一項(外国税額の控除)に規定する外国法人税をいう。以下この条において同じ。)が課される場合として政令で定める場合を含む。)には、当該剰余金の配当等の額(第二十三条の二第二項の規定の適用を受ける部分の金額を除く。)に係る外国源泉税等の額(剰余金の配当等の額を課税標準として所得税法第二条第一項第四十五号(定義)に規定する源泉徴収の方法に類する方法により課される外国法人税の額及び剰余金の配当等の額の計算の基礎とされる金額を課税標準として課されるものとして政令で定める外国法人税の額をいう。)は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
法人税法 第40条(法人税額から控除する所得税額の損金不算入) 詳細ページ
(法人税額から控除する所得税額の損金不算入)
第四十条内国法人が第六十八条第一項(所得税額の控除)に規定する所得税の額につき同項又は第七十八条第一項(所得税額等の還付)若しくは第百三十三条第一項(更正等による所得税額等の還付)の規定の適用を受ける場合には、これらの規定による控除又は還付をされる金額に相当する金額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
法人税法 第41条(法人税額から控除する外国税額の損金不算入) 詳細ページ
(法人税額から控除する外国税額の損金不算入)
第四十一条内国法人(通算法人を除く。)が控除対象外国法人税の額(第六十九条第一項(外国税額の控除)に規定する控除対象外国法人税の額をいう。以下この条において同じ。)につき第六十九条又は第七十八条第一項(所得税額等の還付)若しくは第百三十三条第一項(更正等による所得税額等の還付)の規定の適用を受ける場合には、当該控除対象外国法人税の額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
2通算法人又は当該通算法人の各事業年度(当該通算法人に係る通算親法人の事業年度終了の日に終了するものに限る。)終了の日において当該通算法人との間に通算完全支配関係がある他の通算法人が、控除対象外国法人税の額につき第六十九条又は第七十八条第一項若しくは第百三十三条第一項の規定の適用を受ける場合には、当該通算法人が納付することとなる控除対象外国法人税の額は、当該通算法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
法人税法 第41_2条(分配時調整外国税相当額の損金不算入) 詳細ページ
(分配時調整外国税相当額の損金不算入)
第四十一条の二内国法人が支払を受ける集団投資信託の収益の分配に係る所得税の額に係る第六十九条の二第一項(分配時調整外国税相当額の控除)に規定する分配時調整外国税相当額につき同項の規定の適用を受ける場合には、その支払を受ける収益の分配に係る所得税の額に係る当該分配時調整外国税相当額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。
出

一次情報

原文ママ

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