民法 / テーマ別まとめ

管理権

公的資料に現れる論点です。条文と判例から整理しています。

原文解釈このページは論点を軸に条文と判例を横断して整理したものです。論点の名称と構成は当サイトの整理であり、条文上の区分ではありません。リード文・要点・比較表も当サイトによる解釈です。条文原文と判例の判示事項・裁判要旨は転記です。

管理権とは、未成年の子の財産を父母が管理する権限のことです。この権限の行使が困難・不適当で子の利益を害する場合の喪失手続、いったん喪失した場合の取消し、本人からの辞任・回復の手続を整理します。

管理権
手続要件請求・許可権者効果
管理権喪失の審判行使が困難・不適当で子の利益を害する子・親族・未成年後見人等・検察官が請求家庭裁判所が審判
審判の取消し喪失の原因が消滅本人又は親族が請求家庭裁判所が取消し
管理権の辞任やむを得ない事由がある家庭裁判所の許可父又は母が辞任
管理権の回復辞任の事由が消滅家庭裁判所の許可父又は母が回復
  • 管理権喪失の審判は父又は母それぞれについて行われる。
  • 辞任・回復は親権とあわせて行うことも管理権のみ行うこともできる。
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管理権

管理権について、条文は何を定めているか。

第835条管理権喪失の審判管理権の行使が子に害があれば喪失させられる1項判例なし
  • 行使が困難又は不適当で子の利益を害するときが要件
  • 請求できるのは子・親族・未成年後見人・未成年後見監督人・検察官
  • 家庭裁判所が父又は母について審判を行う
条文原文を見るこの条文の詳細ページ
第837条親権又は管理権の辞任及び回復やむを得ない事情があれば辞任・回復できる2項判例 1件
  • やむを得ない事由があれば家庭裁判所の許可を得て辞任可能
  • その事由がなくなれば家庭裁判所の許可を得て回復可能
条文原文を見るこの条文の詳細ページ
第836条親権喪失、親権停止又は管理権喪失の審判の取消し喪失の原因がなくなれば審判を取り消せる1項判例なし
  • 管理権喪失の原因が消滅したときが要件
  • 本人又はその親族の請求により家庭裁判所が取消しを行う
条文原文を見るこの条文の詳細ページ
論

主要な論点と判例

原文ママ

論点の見出しと結論は、裁判所が付した判示事項・裁判要旨をそのまま転記しています。文中の〈 〉内は条文の見出しを当サイトが補ったものです。

論点1第837条民法

一 虚偽の嫡出子出生届をした者の嫡出親子関係不存在の主張の適否
二 虚偽の嫡出子出生届と養子縁組の成否
三 父母一方の死亡と嫡出親子関係不存在確認訴訟の適否
四 嫡出親子関係不存在確認の請求と子の承諾の要否

裁判要旨一 子でない者が戸籍上嫡出子として記載されている場合に、その記載が親の虚偽の嫡出子出生届に基くものであるからといつて、その親の親子関係不存在の主張が禁止されることはない。
二 養子とする意図で他人の子を嫡出子として届けても、それによつて養子縁組が成立することはない。
三 父母一方の死亡後は、生存者単独で嫡出親子関係不存在確認の訴訟を提起することができる。
四 嫡出親子関係不存在確認の請求には、子の承諾(又は同意)を要しない。
裁判
最高裁判所第二小法廷 昭和25年12月28日 昭和24(オ)97
登載
民集 第4巻13号701頁
参照法条
民訴法225条,旧民法第4編第4章1節1款嫡出子,旧民法820条,旧民法837条,旧民法843条,旧民法847条,旧民法775条,旧民法第4編第4章第1節1款嫡出子,旧戸籍法(大正3年法律26号)88条
原

条文原文

原文ママ

e-Gov法令検索から取得した原文を、号・イロハまで省略せずに掲載しています。

民法 第835条(管理権喪失の審判) 詳細ページ
(管理権喪失の審判)
第八百三十五条父又は母による管理権の行使が困難又は不適当であることにより子の利益を害するときは、家庭裁判所は、子、その親族、未成年後見人、未成年後見監督人又は検察官の請求により、その父又は母について、管理権喪失の審判をすることができる。
民法 第837条(親権又は管理権の辞任及び回復) 詳細ページ
(親権又は管理権の辞任及び回復)
第八百三十七条親権を行う父又は母は、やむを得ない事由があるときは、家庭裁判所の許可を得て、親権又は管理権を辞することができる。
2前項の事由が消滅したときは、父又は母は、家庭裁判所の許可を得て、親権又は管理権を回復することができる。
民法 第836条(親権喪失、親権停止又は管理権喪失の審判の取消し) 詳細ページ
(親権喪失、親権停止又は管理権喪失の審判の取消し)
第八百三十六条第八百三十四条本文、第八百三十四条の二第一項又は前条に規定する原因が消滅したときは、家庭裁判所は、本人又はその親族の請求によって、それぞれ親権喪失、親権停止又は管理権喪失の審判を取り消すことができる。
出

一次情報

原文ママ

条文は e-Gov法令検索、判例は裁判所ウェブサイトから取得しています。